高麗人参による病気の予防・改善

認知症

高齢化の進む日本で、り患数が多くなっているのが認知症です。 できれば予防したいと考えている方も目立つので、高麗人参が認知症に示す予防や改善効果を取り上げましょう。

認知症にはアルツハイマー型・レビー小体型・脳血管性・前頭側頭型の4タイプが多いと言われ、全体の82.5%を占めています。 最も多いのがアルツハイマー型で55%、次いでレビー小体型が15%、脳血管性は10%、そして前頭側頭型は2.5%の分布となっています。

アルツハイマー型やレビー小体型では、特定のタンパク質が脳に蓄積することで発症すると考えられ、脳血管性は脳梗塞や心筋梗塞などの既往病がある方に目立つ特徴を持っています。

前頭側頭型は、まだ少ないのですが、前頭葉と側頭に脳の萎縮が見られ、常識から外れた行動が起こりがちです。 この中で、高麗人参による予防効果が高いのは、脳血管性認知症だといえるでしょう。

高麗人参は、血行促進や血栓予防の作用が期待でき、動脈硬化、脳梗塞や心筋梗塞への予防・改善に適しています。 このことから、高麗人参を積極的に摂取することで、脳血管性認知症を未然に防ぐ可能性は高いと考えて構いません。

では、アルツハイマー型認知症やレビー小体認知症、前頭側頭型に、高麗人参は効果を発揮しないかというと、そうではありません。 いずれも、特殊なたんぱく質の蓄積などが起こり、神経細胞の働きが低下してから、脳の萎縮状態に進んでいきます。

高麗人参のジンセノサイドRb3には神経細胞保護作用、ジンセノサイドPPDには神経回路網再構築作用があるので、神経細胞のダメージを軽減することが可能だといわれています。

高麗人参の摂取によって神経細胞の死滅が抑制されるという研究結果も確認されています。引用:千葉大学医学部龍野一郎氏・旧千葉県立東金病院医院長平山愛山氏による細胞実験結果より

また、認知症の発症リスクを高める要因として、糖尿病や脂質異常症、高血圧、肥満、そして脳卒中が挙げられています。 要因に挙げられている疾病に効果のある高麗人参は、認知症リスクを低下させて予防する効果を持っていると考えられます。

有効成分のジンセノサイドだけでなく、食物繊維やカリウムなどの成分も効果的な働きかけをしていくのが高麗人参の特徴です。

血液の流れを促進して、脳に酸素や栄養を順調に運ぶことが、脳神経細胞を維持して脳の萎縮を遅らせるために必要です。 高麗人参は、この活動を後押しすることが期待でき、認知症の予防や改善に繋がるでしょう。